2024年1月11日、枚方市障害福祉サービス事業者連絡会は、枚方市及び枚方市自立支援協議会と共催で、「知的障害者の地域生活支援を考える」をテーマに、『大空へはばたこう~自立への挑戦~』上映会を「ほっこりひらかた2023」として開催しました。
会場はラポールひらかた大研修室で、事業者や市民約80名の参加がありました。
上映会の後は、東大阪の「クリエイティブハウスパンジー」の知的障害当事者と支援者による講演が行われました。
◆事業者連絡会 会長からの挨拶
事業者の皆様、市民の皆様、日頃は、事業者連絡会の活動にご理解ご協力いただき、ありがとうございます。元旦に発生した能登半島地震で亡くなられた方々にお悔やみ申し上げますとともに、被災された皆様に心からお見舞申し上げます。
枚方市障害福祉サービス事業者連絡会は、訪問系サービスをはじめ、日中系サービスやグループホーム、相談支援や就労支援など、枚方市で障害福祉サービス等を提供する事業者のネットワークであり、現在、約170事業所で構成されております。
さて、本日は「知的障害者の地域生活支援を考える」をテーマに、映画『大空へはばたこう~自立への挑戦~』の上映と東大阪の「クリエイティブハウスパンジー」の知的障害当事者と支援者にご講演いただきます。
国連障害者権利委員会は日本政府に対して、入所施設ではなく地域での暮らしに移行するよう勧告しました。「どこで誰と生活するかを選択する」権利は、人間の自由の基礎であり、障害者にとってその権利が保障されているのかどうかは、社会の成熟度、権利の指標となるものです。
本日の上映と講演をとおして、知的障害者が置かれてきた歴史と地域生活への取り組みを知り、枚方市のこれからの地域移行・地域生活支援の推進に活かしていきたいと思います。
枚方市は、身体・知的・精神という障害種別を超えて、地域生活の推進というテーマで事業者と行政が協力してきた歴史があります。この方向性を再確認しながら、人材難の困難な時代を切り拓くため、取り組みを継続し、創意工夫を重ねていきたいと思います。
能登半島地震で認識を新たにしたことは、災害時にこそ、福祉の力、生活全般を支える行政と民間の協力体制が重要であり、平時の連携の有り様が危機の際に顕著に現れるということです。
障害当事者が自分らしく自由に生きられる地域をつくる実践は、多様性を尊重し、誰もが自分らしく自由に生きられる社会をつくるために必要な行政のあり方、事業者の役割、市民の価値観を問い直す重要な取り組みです。
事業者連絡会は、事業者の皆様をはじめ、市民の皆様や行政と連携して、誰もが暮らしやすいまちづくりを推進していきたいと思います。
今後とも、ご理解ご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。
安田 雄太郎
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