• 安田 雄太郎

渡辺一史氏の講演ーほっこりひらかた2021


渡辺一史 ほっこりひらかた2021

 2021年12月4日、ラポールひらかた大研修室で「ほっこりひらかた2021―共生社会を考える映画上映と講演会」を開催しました。


 この企画は、障害者週間に合わせて、枚方市及び枚方市自立支援協議会と枚方市障害福祉サービス事業者連絡会が共催しました。


 内容は、映画『こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話』の上映と原作者の渡辺一史さんの講演で、障害当事者や一般参加の市民、事業所スタッフなど、最大85名くらいの方が参加されました。


 渡辺一史さんの「例えば、駅のエレベーターひとつ取っても、それは自然の流れでできたわけでも、ましてや鉄道会社の思いやりで設置されたわけでもない。それは地域に出た障害者たちが、30年以上にわたって、運動を積み重ねてきてくれた成果なのである。多くの健常者が、そのことに無自覚なまま、利便性を享受している。また、絶え間ない行政交渉を重ね、彼らがゼロからつくり上げてきた在宅介護制度の延長線上に、今の『介護の社会化』と呼ばれる福祉制度の充実がある。」という言葉が印象的でした。


事業者連絡会からの挨拶


 枚方市障害福祉サービス事業者連絡会を代表しまして、会長の私からご挨拶申し上げます。


 日頃は、事業者連絡会の活動にご理解ご協力いただき、厚くお礼を申し上げます。


 事業者連絡会は、現在、約140事業所の会員で構成されております。事業者と行政が連携し、障害福祉サービスの質の確保と向上を図り、障害者の生活向上に資することを目的に、様々な研修会の開催や各種審議会等への参加を主な活動としております。


 さて、映画の主人公である鹿野さんが生きられた措置制度の時代は、1日に長時間の介護が必要な障害者のほとんどは、家族介護か入所施設しか選択肢がありませんでした。そんな中、地域で生きたい、自由に生きたい、そのために、ボランティアを集め、共に生きる関係をつくっていく自立生活運動が全国各地で取り組まれてきました。現在の重度訪問介護という制度につながる実践でした。


 私も、措置制度の最後の時期に、四国の徳島県で、ボランティアを集め、自立生活をやってきましたが、鹿野さんたち先人の取り組みに感謝するとともに、あらためて、意志を引き継ぐ使命を感じました。


 措置から契約へ移行し、18年。今、制度があっても、人がいない。人がいても、命や生活の支えをまかせられる人がいない。そんな声が、枚方でも全国でも聞こえてきます。


 最も身近で、日常的に、継続して、人が人を支える実践として、障害者介護と自立生活運動は、人々の意識を確かに変えてきました。共生社会というテーマを先頭で訴えてきました。

 障害者を介護するとは、支援するとは、どういうことか。人が人を支えるとは、どういうことか。渡辺さんの講演をとおして、人材難のこの時代に、あらためて、原点・ルーツを捉え返す機会にしていただければと思います。


 事業者連絡会は、これからも、障害者が暮らしやすいまちづくりが、様々な立場の人々にとっても暮らしやすい街につながるというメッセージを、市民の皆様に伝えていきたいと思います。


 引き続き、事業者連絡会へのご支援ご協力をよろしくお願い申し上げます。

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