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  • 執筆者の写真北井 遼太

枚方市「学校施設のエレベーター整備等に関する方針(素案)」に関するパブリックコメント

更新日:2023年4月26日


枚方市 学校施設のエレベーター整備等に関する方針(素案)

 2022年12月に枚方市が出した「学校施設のエレベーター整備等に関する方針(素案)」に関するパブリックコメントを提出しました。


【パブリックコメント】


 私は物心ついた時から車いす生活であり、小中学校、さらに高校にも電動車いすで通っていました。通っていた小学校にはエレベーターは無く、教室間の移動にとても苦労していました。中学校はエレベーターがある学校に通い、高校でも在学中に設置され円滑な校内の移動により快適な学校生活を送ることができました。このような体験から学校施設のエレベーターを含めたバリアフリー設備はとても重要なものと考えており、枚方市のエレベーター整備等の前向きな方針がたてられていることを喜ばしく思います。


 私が平成23年に入学した枚方市の中学校はエレベーターが設置されていましたが、起動に使用する鍵穴を含めて操作ボタンがほとんど車いす使用者からは手の届かないところにありました。階段が使えない身体障害者の利用を想定しているはずが、何故かボタンが低い位置になく、教員、ヘルパー、友人等についてきてもらわないと使用できない状況でした。車いす利用者が操作しやすいボタン配置にすべきだと思います。


 また、当時車いすを利用していた生徒は私を含めて3人いましたがエレベーターは1台だけで車いすは1度に2台までしか乗れず、授業に遅れてしまうことが度々ありました。もし車いす1台しか乗れないエレベーターのみの場合、小中学校の短い休み時間では到底移動が間に合わないと思われます。今後設置するエレベーターは利用が想定される人数を加味して大きさを決め、最低でも車いす2台は入る広さにするべきだと思います。


 さらには、入学する学校を検討している障害児及び関係者のために、エレベーター、多目的トイレ、スロープ等のバリアフリー設備について、枚方市のどの学校施設にどの程度整備されているか、または整備予定なのかをホームページ等で公開していただきたいです。


 以上です、よろしくお願いします。


【パブリックコメントに対する枚方市教育委員会の考え方】


◆エレベーターの仕様については、大阪府の福祉のまちづくり条例を遵守した整備としていく考えです。


◆ご意見を踏まえ、方針(素案)を修正し、「整備の周知等」の項に、「エレベーターの整備が完了している学校や年次計画に基づく整備予定校については、入学見込みのご家庭などエレベーターを必要とされる方に情報が届くよう、十分な周知を行います。」と加筆し、エレベーターを必要とする人に情報が行き渡るよう、発信に取り組みます。



北井 遼太

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